共柄鉈(因幡型) 革袋付き
刃渡り:155mm(刃材質:青鋼 / 刃形状:両刃)
全長:440mm(持ち手素材:パラコード)
重量:500g
革袋:17.5cm x 38cm
因幡の国(現在の鳥取県東部)は山林に恵まれ、とくに智頭、若桜、用瀬は現在でも林業が盛んな地域です。
因幡地方では古より木は生活に深く溶け込んでいました。山に分け入り、木を伐採し、家や道具をつくり、薪を燃料として利用する。それらに使用する道具のひとつが共柄鉈です。様々な使用に耐えるよう刃は汎用性のありメンテナンスが容易な両刃が好まれ、刃を守るための石突き(先端の突起)が付いています。柄は故障の少ない共柄が採用されており、すっぽ抜けを防止するために柄尻が環状に加工されています。因幡地方の険しい山に持ち込むのに邪魔になりにくいよう刃身のカーブがしっかりとついているのも特徴的です。共柄鉈(因幡型)両刃は、1本でマルチに長く使うことが考えられた道具となっております。焼入れ時につく黒皮をあえて残し、酸化被膜(黒錆)で赤錆による腐食から鉄を守る働きがあり、刃の磨き部分とのコントラストも趣を楽しむことができます。
枝払いもできるが薪割りに特化した鉈。
八島農具興業株式会社 (鳥取県倉吉市)
伯耆倉吉は、古来山陰地方の砂鉄を原料とした、玉鋼を使用した多くの名刀を生みました。この技術を受け継ぎ、近時は稲扱千刃などの生産を通じて、全国に倉吉の製品を提供いたしました。当社は、この伝統の鍛冶技術と設備、研究開発により、品質の高い製品を市場に供給させて頂いております。
【注意点】
薪割りでバトニングするときは割った薪やゴムハンマーをご使用ください。*金属製や硬いもので鉈の背中を叩くと潰れ、潰れた部分(カサ)が薪に刃物が入り込む時にストッパーになり割れにくくなります。当店へ研ぎ直し依頼した際にカサの除去はもちろん行いますので、カサができてもご心配なさらないでください。
【お手入れ・メンテナンスについて】
使用後は刃や柄についた水分や汚れを布でよく拭き取ります。
しつこい汚れは、中性洗剤をつけた布で拭き取り、乾いた布でよく拭き取りください。メンテナンスとしては刃物用の油を刃の全体に塗って保管してください。
【鉈の研ぎ直しについて】
お問い合わせフォームにてお知らせ下さい。納期(2週間〜1ヶ月程度)、価格(2200円〜)をお知らせいたします。